10月9日(日)科学の目シリーズ7 虫こぶ講座!

みなさんこんにちは!お久しぶりです、事務所スタッフのあいちゃんです!!
おなじみ「まほろば自然学校」のくまちゃんがんちゃんを講師に迎え、
昨日「科学の目シリーズ」の第7回目が行われました。
今回のテーマは「虫こぶ」です。

さて、みなさんは「虫こぶ」をご存知ですか?
参加者の中でも「知ってるよ!」という人はわずか・・・
そこで、まずはみんなで「虫こぶとは?」というお勉強をしました。

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くまちゃんによると、虫こぶとは、
「虫こぶを作る生き物の何らかの刺激によって宿主となる植物の細胞・組織が異常に増殖・肥大したもの」、

つまり、簡単に言うと・・・

ハエの仲間やハチの仲間、アブラムシの仲間などのなかで虫こぶを作るものがいます。
そういった生物による、植物に産卵したり植物を食べたりといった「刺激」によって、
植物が自分の体の一部、例えば葉や茎、実などを、通常の成長ではありえないような形に「変形」させます。
それを虫こぶというのだそうです。

虫こぶがどんなものかだいだいわかったところで、さっそく虫こぶ探し!

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見つけた虫こぶをサンプルとして少しだけ教室に持ち帰って、
みんなで図鑑を使って虫こぶの名前を調べてみました。

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虫こぶの名前には法則性があるらしく、そのほとんどが
「植物の名前+虫こぶができている場所+こぶの特徴+フシ(=虫こぶの意味)」でできているそうです。
なので、虫こぶの名前を調べる時は、「植物」がわかることがまず重要。
わからない虫こぶがあるときはインターネットで「植物の名前 虫こぶ」で検索するとよいのだとか!!
いいことを聞きました♪ 虫こぶ見つけたら、私も挑戦してみよう♪

さて、そんな感じで、どんどん虫こぶの名前を調べていきました。
昨日は15種類の虫こぶに出会うことができました!しかしくまちゃんによると、まだまだ少ない方だそう。
春などに入るともっと数も多く、また今回とは違った種類の虫こぶにも出会えるそうなので、
私も来年の春、ぜひ探してみようと思います!!

出会った15種の中のひとつ、「イノコズチクキマルズイフシ」を割ってみました!

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ぱっかーん! 中から出てきたのは・・・

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この虫こぶの作成者、イノコズチウロコタマバエの赤ちゃん!
実の左端の、黄色い点のようなものです。
お母さんが産み付けた卵がちゃんとかえり、この虫こぶの中でしっかり生きていたんですね!感動!!

私は「虫こぶ」自体は以前から知っていたのですが、
「虫こぶ」にスポットを当てて観察したり調べたりしたことは、お恥ずかしながら今回が初めてでした・・・
しかし、今ではすっかり「虫こぶ」に興味津々です!
思っていたよりたくさんの植物に虫こぶができていたり、
同じ植物にもできている場所や形が異なる、違う種類の虫こぶがあったり・・・
特に「名前」がおもしろいですね!名前を聞くだけでどんな虫こぶか想像してしまいます!!!
これからはぜひ、私も「虫こぶ」に注目して森を歩いてみたいと思いました!

知らなかった生き物をこんなにも好きになれる!!!
知っている生き物はもっともっと好きになれる!!!!!
そんな素敵なイベント「科学の目シリーズ」は毎月第2日曜日に開催しています!
次回は11月13日(日)13:30~16:00、「紅葉(こうよう)」について学びます!
植物たちの秋のドレスアップのひみつを、実験などを行いながら探っていきますよ♪
参加をご希望の方は山田緑地管理事務所までお電話ください!(10月17日より受付開始/先着順)

※山田緑地では本来、動植物の採取および持ち込み・持ち出しを禁止しています。
今回のイベントは専門家の指導の下、子どもたちの環境教育・生物の学習などの目的で行われたものです。
みなさまのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

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